[算段]
仕事の算段がついた。三月中には研修的に現場に出入りすることになり、四月には本格的に働く。とはいっても店があるのでフルタイムではなく非常勤である。つまり花屋も兼業していけるのだがどうやっても一人では無理だ。となれば店のほうの算段もつけなければならない。
ロビンは紙に簡単な文章を印刷した。内容は求人案内。
自分が居ない間、店での業務を執り行ってくれる人間が必要だった。ロビンは見た目で判断する気質ではないので面接をして考えようと思っている。だから外国人だろうと老人だろうと高校生だろうと、良いと思える人間を雇うつもりだ。もちろん仕事はできてくれたほうがありがたい。
イメージに違い花屋というのは中々ハードだ。水は冷たいし立ち仕事も多い。運ぶものは重いので力仕事もある。そして言葉通り、きれいな花には棘があったりする。花の名前だって嫌いなら覚えられないだろうし、花束をつくるのもある程度の器用さやセンスが求められる。決して易しい職業ではない。
できなければできるようになればいい。しかし花を粗末に扱うような人間では任せられない。
大事なことは信用できるかどうか。
<時間に融通の利く方>
<委細面談>
サンジがコックをやめるなら働いてほしいが、そんなことは万一にも起きないだろうし、起きてほしいわけでもない。彼がバラティエではなくこの店のなかを立ち回る様子を想像してロビンは笑った。やっぱりサンジには料理の皿のほうが似合う。花束は作るよりも貰うほうだ。もしくはあげるほう。
その紙をガラス扉の内側から裏になるように貼付けて、仕事に戻った。
注文されたチューリップを用意しなくては。