[友人関係]
このところ気になっていることがある。というか、ついこの間気付いてしまいずっと気になっているのだ。
「ゾロ元気?」
何だか長いこと彼の姿を見ていない。
「えっ、うん。おととい電話したかんじだと普通だったけど?」
驚いた様子のナミにサンジは慌てて言葉を接ぐ。
「いや変とかじゃなくて…最近見てないから。なんだ…生きてんならいいんだ」
カレンダーに目をやってロビンの誕生日が近いと気付いた。もう二月が近いのだ。いつの間にか最後にゾロに会ってから半月が経っていた。避けていたわけではない、単純に今まではあった連絡が無かっただけだ。それで、今まではいつもナミが連れてきていたので会う機会があったのだと思い知った。サンジもゾロも直接コンタクトを取ったことはない。ゾロから会いたければ店を尋ねれば会うことはできる。それでも近況を聞こうにもサンジはゾロのメールアドレスも知らなかったのだ。
もうすっかり友人になったつもりでいたが、サンジはいつもゾロに対して気付くのが遅いようだ。自覚が足りなかった。以前もそうだった。彼の素性もよく知らなかったのに。
「なんか心配になっちゃってさ。聞こうと思っても連絡先知らねェんだもん、困った」
「心配したの?あいつのこと」
「っていうか俺、ゾロのことあんまり知らないしさ。そういや俺からあいつに会おうとしたこと無かったって気付いたらそれってあんまりだなーと思って」
「確かにあんまりね」
「友達とも言えないレベルだよな」
そう言ってサンジは自分がゾロと友達として付き合っていきたいのだと思った。ゾロは多少反りが合わないこともあるし言い争いもするが、奴自身はいいやつなのだ。男前だしさっぱりしていて忌憚がないところが気に入っている。何も迷わないような立ち振る舞いがサンジには羨ましかった。
「そうねえ…あいつなら今はコンビニで働いてるわよ」
「へっ?ゾロが?」
はっきり言ってイメージじゃない。あいつ客商売なんてできるのか。失礼だがサンジの本音だ。あの取っつきづらさと仏頂面で?
「深夜だから客が少なくていいんだって。そこに行ってみれば?それで連絡先も聞いとけばいいじゃない」
教えられたコンビニはここからそう遠くない。俺も利用したことがある店だった。ただ自宅と職場との最短距離上ではないので行こうと思わないと通らないから出勤前しか立ち寄ったことがなかった。
「制服着てるの見られるの嫌がると思うけど、まあからかってあげればいいわ」
にっこり笑うナミは機嫌が良さそうで、ついサンジもにっこりと礼を言った。
今日のランチはサンジの特製である。